昨シーズンの前半戦は最下位に低迷し、残留争いに巻き込まれていた京都サンガF.C.が今季は快進撃を見せています。
かつてはエレベータークラブと言われ、J2沼にもハマっていたサンガの躍進がJ1リーグを混沌とさせている理由の一つです。
今季の柏レイソルに代表されるように監督交代によって劇的に強くなるクラブは存在しますが、サンガはそれに当てはまりません。
シーズン開幕前は下位に予想されていたサンガはなぜここまで好成績を残せているのでしょうか。
そこで今回は、優勝争いを演じている京都サンガF.C.が史上最強チームへと進化した理由を解説します。

J1昇格してから知って、応援を始めたひよっこで、暗黒時代をリアルタイムでは知りません💦
ずっと強豪と戦うサンガを応援したい⚽
文字起こし
昨シーズンの前半戦は再下位に低明し、残留争いに巻き込まれていた京都サンガFCが今期は快進撃を見せています。
かつてはエレベータークラブと言われ、J2沼にもはまっていたサンガの薬がJ1リーグを混沌とさせている理由の1つです。
今期の柏レイソルに代表されるように監督交代によって劇的に強くなるクラブは存在しますがサンガはそれに当てはまりません。
シーズン開幕前は会に予想されていたサンガはなぜここまで好成績を残せているのでしょうか。
そこで今回は優勝争いを演じている京都FCが史上最強チームへと進化した理由を解説します。
是非最後までご視聴ください。
昨シーズンは歴史上最高で最強のサンガを掲げ開幕を迎えましたが、序盤戦は思ったように勝ち点を積み上げられず、苦しい時間を過ごします。
代名詞ともなっている素早く攻撃へ転じるアグレッシブな戦いは表現できていたものの、肝心のゴールが生まれず、体力が消耗した後半に失展を重ねる場面が目立ちました。
第11節からは5連敗を経験し、再下位に転落。
歴史上最高で最強どころかJ2降格も現実身を帯びていたのです。
しかしそこからハイプレスという軸は継続しつつプレスに行く状況やタイミングを調整し守備の改善を図ります。
これが成功し成績は向上。
さらに夏の遺跡でフォワードラファエルエリアスが加入すると課題だった得点力不足も解消します。
エリアスはマルコトゥーリオ、原大智と強力な3トップを形成し、15試合で11得点とハイペースでゴールを量産。
エリアスに引き上げられる形で勝ち点を積み上げると残留争いから抜け出し、最終的に14位でフィニッシュしました。
苦戦したシーズンとなりましたがクラブは史場初となる3期連続残留を達成。
また後半戦だけならリーグ3位の勝ち点を積み上げました。
クラブ史上最長となる4期連続のJ1となった今期は主力の放出を最低限に抑えることに成功。
好調だった昨年後半のベースを崩さず継続できることは毎年多くの主力が引き抜かれるサンガにとって大きなアドバンテージ。
持ち前のハイプレスハイライをかけシーズンを迎えます。
開幕戦の相手はJ2から昇格してきたパジアーの岡山。
K1のを浴びせたいところでしたが、昇格の勢いそのままに向かってくるファジアーノに0対2で敗戦。
その後もなかなか勝ち点を積み上げられず5試合を終えて一勝二分け2敗の14位。
スタートダッシュに失敗し、昨年の2の前かと思われましたが、ここから一気に勝ち点を積み上げます。
エースのエリアスを中心にリーグトップクラスの攻撃陣が得点を量産。
守備陣も大事なところでの失展を許しません。
第6節からの5試合を4勝1分けで一気に2位まで順位を上げると第11節アルビレックス新潟戦で勝利し1996年のJリーグ参入以降初のJ1首位に立ちました。
その後は1度首位を奪われたものの首位の鹿島アントラーズと勝ち点差6の2位で前半戦を折り返します。
後半戦に入ってもサンガの勢いは止まらず、第18節以降3ヶ月以上負けなしを継続すると第27節のFC東京戦に勝利し、今期初の3連勝を達成。
再び周囲に帰り先、翌第28節は開幕戦で破れたファジアーの相手に5対0の干賞。
連勝を4に伸ばし好調キープし、迎えた第29節は勝ち点4差で6位につけるサンフレッチ広島との対戦です。
試合開始前までのサンガの総得点数は52でリーグトップ。
対するサンフレッチェは日本代表ゴールキーパー大迫啓介とディフェンダー荒木覇斗を中心とした鉄壁の守備陣を形成。
鉄壁の守備で失展数はリーグ最小の20です。
優勝争いの行方を占う最強の対決となったこの試合。
蓋を開けてみれば最強の盾、サンフレッジェの猛厚をサンガがしのぐ展開となりました。
後半になってもこの構図は崩れずにサンガは先制を許してしまいます。
その後もなかなかいい形が作れないでいましたが、後半終了間にマルコトゥーリオからのパスを受けたエリアスが相手を背負いながらもゴールを決め同点。
試合はこのまま1対1で終了し、3画は5連勝を逃しましたがリーグ戦は10試合無敗周囲をキープ。
好調を維持し、クラブ初のリーグ優勝に向かっています。
昨年一時は最下位に沈み残留争いに巻き込まれたサンガがなぜ優勝争いの中心にいるのでしょうか?エリアスのおかげだろうと思われる方も多いかもしれません。
確かにエリアスの得点力は武器の1つですが、実は今期のサンガはそれだけではないのです。
次からはサンガの強さについて解説していきます。
サンガの基本システムはアンカーを置く4-3-3です。
ロングボールで前線の長心選手に当てセカンドボールを回収し、素早く前へ。
ボールを失えば瞬時にプレスに移行する。
縦に早いスタイルが基本路線です。
そしてこのスタイルに求められるのが運動量。
曺貴裁が監督に就任して以降にサンガの代名詞といえばハードワークとなっています。
プレスに出ない方が罪という意識がチーム全体に植えつけられており、前線からボールホルダーに襲いかかりボールをダッシュ。
そこから最短距離でゴールを目指すスタイルを確立させてきました。
それはまさに攻撃的な守備と言えるでしょう。
しかしこのスタイルは圧倒的な運動量が必要となります。
特にサイドバックは数的優位を作るためにひたすら上下動を繰り返すのでプレスのために高い位置を取ったサイドバックの裏を狙われると一気にピンチを招きます。
昨年はこのパターンでピンチに陥る場面が多発、前半戦不調の原因にもなっていました。
しかし今年はサイドバックが裏を取られるシーンが激減。
これが守備に安定をもたらしています。
第29節を終えての失点数31はリーグで6番目に低い数字です。
このサイドバックの裏を取られる問題を解決したのもサンガの代名詞であるハードワークでした。
サンガは元々スプリント回数が多いチームではありましたが、今期他のチームを圧倒しているのがDTスプリント回数。
DTとはディフェンシブサードの略でピッチを3分割した際に1番自ゴール側のエリアのことを指します。
サンガはここでのスプリント回数が飛び抜けているのです。
第29節終了時点での1試合平均DTスプリント回数は1位のサンガが53回、2位のファジアーノが44回で最のサンフレッが30回ですのでいかにサンガがダトの数字を残しているかが分かります。
個人ランキングを見れば、なんとトップ5にサンガの選手が3人ランクイン。
ディフェンスラインを上げ、スペースを疲れた時に穴を作らないように早くができていることが数字にも現れているのです。
この守備人の金となっているのが宮本優太と鈴木吉典の2センターバック。
本来サイドバックが本色の宮本は身長171cmと小柄ながらカバーリング能力が高いセンターバックでスピードを生かした強気なラインを観光。
前へ出てのインターセプトも冴え渡ります。
パスワークにも優れ、最終ラインからロングパスによるチャンスメイクも武器の1つです。
相方の鈴木はベテランらしく駆け引を駆使した守備やラインコントロールでディフェンスラインを統率。
シュートブロックにも優れチームのピンチをいく度も救っています。
豊富な運動量が求められるサイドバックには須貝英大、福田新之助、佐藤響の3人が起用されています。
今期加入した須貝は豊富な運動量ですぐにサンガのサッカーにフィット。
左右どちらでも対応できる須貝はDTスプリント回数だけではなく総スプリント回数でもリーグトップクラスの数字を残しています。
タイミングを見て果敢に攻め上がり正確なクロスを供給する須貝はもはやサンガサッカーに欠かせない選手です。
佐藤は攻撃面に特徴がある左サイドバックで盾への仕掛けのみならず中央に侵入し攻撃を展開するプレイもお手のもの。
今期は守備面での成長も見られます。
後半戦はスタメンに定着した福田の魅力は何と言ってもスプリント力。
昨年のスプリント数はJ1トップの742を記録しました。
今期は前半戦こそ出遅れましたが左右両足を使いこなすことができ高い得点力も魅力です。
今期のサンガを語るにはこのディフェンスラインの活躍は外せませんが、彼らを最後尾で支えているのがゴールキーパーの太田岳志です。
34歳の太田は昨年までのプロキャリアで正ゴールキーパーを務めたことはありませんでしたが、今シーズンは開幕戦からスタメンに定着。
長い時間をかけて蓄積させたシュートストップ術やハイボールやクロスへの安定した対応、ハイラインの背後に生じるスペースをカバーする起動力でチームを支えています。
そして自慢の攻撃陣もエリアス、原、マルコの3リトップ以外の選手たちが結果を残していることも好調の要因と言えるでしょう。
実は今シーズン序盤にマルコトゥーリオがゴールデンウィークの連戦ではエリアスと腹が怪我で離脱。
それでも上位を維持できていたのが代わりに出てきた選手たちのおかげです。
10年ぶりに帰還したことのネイマールこと奥川正也はドリブル突破やパスで攻撃に違いを生み出すと今期新加入のフォワード長沢シュは特徴を生かしたヘディングやポストプレイミッドフィールダー松田天馬は高い戦術理解と豊富な運動量でそれぞれの選手が役割を果たしながらチームに貢献し現在の位置にいるのです。
キャプテンを務めていた川崎颯太も第23節のアルビレックス戦を最後にドイツのマインツに移籍しましたが、ベテランの武田翔平や途中加入のレオゴメスがその穴を埋めています。
絶対的であったエリアスやキャプテンの川崎が抜けたとしてもチーム力を落とさず戦える組織の強さが今期のサンガの強みと言えるでしょう。
そしてこの組織をまとめ上げているのが監督の曺貴裁です。
かつては小格を繰り返すエレベータークラブと野され、2010年にJ2降格決定以降はエレベーターの消行ボタンを押せずっぷりとJ2沼にはまっていた3が一時はJ3広格も危まれるところまで低明していましたがそんなサンガを変えたのが現在式を取る曺貴裁です。
曺貴裁といえば湘南スタイルという湘南ベルマーレ独自のサッカーを確立しベルマーレで1時代を築いていました。
しかし2019年夏に選手スタッフへのパワハラが発覚しベルマーレを退団。
SQライセンス資格も停止となったのです。
その後流通経済大学サッカー部のコーチを務め、学生を通じて自身の指導方法を見直していきました。
そしてベルマーレを対談した1年2ヶ月後、2020年のシーズンオフにサンガから監督のオファーが届きます。
J2沼にどっぷり使っていたサンガにとってパワハラ監督の汚名がつけられた曺貴裁の監督就任はまさに劇薬。
チームがさらに低明すると心配する声も上がりましたが曺は結果で示します。
蝶がまずしたのは選手やスタッフとの信頼関係の構築。
1人1人と紳摯に向き合い叱ることはあっても決して怒らないということを徹底し地道に人間関係を築いていきました。
その中でベルマーレでも一斉を風備したハードワークをサンガにも植えつけることに成功。
それまでのスタイルから180°転換することもあり、チーム作りに時間がかかると思われていましたが、なんと就任からわずか1年でクラブをJ1に導きます。
そして2022年からの3シーズンはJ1に残留し続け、エレベータークラブとしても脱却。
今期はJ1優勝も夢ではないところに来ています。
川崎退団後、新キャプテンに就任した福岡慎平は曺さんの体制が5年目でやっとスタイルが形になった。
今この順位にいるのは偶然じゃないと超の目指してきたスタイルでサンガが強くなったことを強調しました。
選手1人1人の戦術理解が高くなければ今のサンガサッカーは成り立ちません。
過去の失敗を乗り越えた曺の指導力が現在のサンガを支えているのでしょう。
今期のサンガは今まで気づき上げてきたサンガスタイルをより洗練。
組織的なハイプレスと攻撃力でJリーグを接しています。
近年稀れに見る今戦のJ1でサンガは悲願の優勝を掴み取ることはできるでしょうか?今後のサンガの戦いに注目です。
皆さんは今期のサンガが優勝できると思いますか?是非コメント欄で教えてください。
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