とっても美味しいラーメン屋さんが公表しているPR文章の中で「(スープは)ポタージュの様なまろやかさ」って表現があって、えええ、こんな美味しいお店がそんなこと書くの???と思い、調べてまとめることにしました🥲
「ポタージュ」とは何?
「ポタージュ」はフランス語で「potage」。「pot(鍋)」に入っているという語源からできたフランス語で、フランス人の間では「スープ(あらゆる汁料理)」の意味です。アメリカ人は「ミソスープ」、フランス人は「ポタージュミソ」です。
英語だとコーン・スープ・・・素材が先頭
フランス語だとポタージュ(汁)・クレムド(どろっとした)・マイス(トウモロコシ)・・・素材が最後
ここから少しややこしくて、汁・スープ・ポタージュ(日英仏)で、少しずつ分け方が違うようなんです。
例えば日本だと、お吸い物って感覚があって、「すまし汁」と呼ぶ方もいます。懐石料理だと最初の(すまし)汁が「吸い物」、最後の(味噌)汁が「留め椀」って、作り方で名付けたり、料理コースのポジションで別けたり…外国人に説明しにくいですよね😅
フランス語の「ポタージュ」は、恐らく日本語に直すと「汁」が正しいと思います。鍋で作る液体メインの食べ物、モノ。
つまり、コンソメスープやオニオンスープの様にクリアなさらっとしたスープも、コーンポタージュやヴィシソワーズの様にどろっとした濁りスープも、ポタージュなんです!
だから、「ポタージュに共通する食感」はありません😅
ではどうやって呼び分ける?
これは「なんとなく日本で使い分けされてる呼び方ではなく、本場のフランス語についてのお話です🫡
澄んだスープ
「potage clair(ポタージュ・クレール)」
日本語で言えば「ポタージュが汁」、「クレールが澄まし」になり、至極当然の使い分けです。
この中にはコンソメやブイヨンが含まれます。澄まし汁の中に貝汁や松茸のお吸い物等が含まれるのと一緒です。
「potage lié(ポタージュ・リエ)」
lié(リエ)は「つなぐ」という意味で、小麦粉、生クリーム、卵黄、あるいはじゃがいもやとうもろこしなどの野菜のでんぷん質でとろみをつけて作られます。
日本でのコーンポタージュスープ
コーンは英語、とうもろこし
ポタージュはフランス語、汁もの料理全般
スープは英語、スープ
ちなみにフランス語でも、「soupe」と言う言葉があって、肉、野菜、魚介類などを煮込んで作る、水分を多く含んだ料理のことを指します、ややこしいですよね😅
日本料理を勉強する外国のシェフの方も、「豚汁」は汁なのに、「肉じゃが」はほぼ同じ中身で汁じゃない、「Why Japanese people!!!!!」になっちゃうみたいです。
本題「重言」と「重複表現」の例
ポタージュスープの様に、日本人が変な使い方をしている言葉が結構多くあるようです😲
- サハラ砂漠
アフリカ大陸北部にある砂漠。「サハラ」も砂漠って意味なので「砂漠砂漠」 - フラダンス
ハワイ語で「フラ」は「ダンス」。なので「ダンスダンス」もっと言えば「舞踊舞踊」 - ガードマン
「ガード」が「警備員」を意味するので、「警備員員」
※「ライフガード」とは呼ぶけど「ライフガードマン」とは言わないですよね…
知識と意識が高い振りして「女性だからガードウーマンと呼ぶべき」とか言い出すと、総統ヤバい人になっちゃいます😢
他にもいっぱいあるけど、一旦ここまでで。
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